2. 演算子法から導かれるその他の数値解法

2.1 高次多項式を用いる解法
. . 著者の演算子法から高次多項式を用いる多くの解法を導くことができる。等間隔が4点ならy3の予測子が(1.2)の手順[3]に追加され、その繰返しは行われない。次に、(2.1)に示すように手順[4]でy1, y2及びy3を修正し、これをもう2回繰り返す。 y3の修正子はSimpsonの3/8則と呼ばれる。
. . 等間隔点が5点ならy4の予測子が手順[4]に追加され、その繰返しは行われない。次に、(2.1)に示すように手順[5]でy1, y2, y3及びy4を修正し、これをもう2回繰り返す。y4の予測子はMilneの予測子と呼ばれ、手順[5]の最後の修正子はNewton-Cotesの5点則と呼ばれる。

[1]f0=f(x0, y0),y1=y0+hf0
[2]f1=f(x1, y1),y1=y0+h(f0+f1)/2,y2=y0+2hf1
[3]f1=f(x1, y1),f2=f(x2, y2), y1=y0+h(5f0+8f1−f2)/12,y2=y0+2h(f0+4f1+f2)/6,
appendy3=y0+3h(f0+3f2)/4
[4]f1=f(x1, y1),f2=f(x2, y2),f3=f(x3, y3), y1=y0+h(9f0+19f1−5f2+f3)/24
y2=y0+2h(f0+4f1+f2)/6, y3=y0+3h(f0+3f1+3f2+f3)/8
appendy4=y0+4h(2f1−f2+2f3)/3(2.1)
[5]f1=f(x1, y1),f2=f(x2, y2),f3=f(x3, y3),. .f4=f(x4, y4),
y1=y0+h(251f0+646f1−264f2+106f3−19f4)/720, . .y2=y0+2h(29f0+124f1+24f2+4f3−f4)/180
y3=y0+3h(9f0+34f1+24f2+14f3−f4)/80, . .y4=y0+4h(7f0+32f1+12f2+32f3+7f4)/90
. . Milne法の修正子がSimpsonの1/3則であるのは適当ではない。Newton-Cotesの5点法であるべきである。又、従来のP-C法が予測子より低次の修正子を用いているのも適当でない。更に、従来の高次積分法は微分方程式の数値解法として完全な解法ではない。それらは著者の解法の一部分である。従来のP-C法は数値解法の一部分であるから初期値の他に幾つかの出発地を与えられなければならないのである。
. . Program 2.1 は(2.1)に示した5点を使用する解法であり、通常の場合は、3点を用いる解法より精度の良い解を与える。
Program 2.1
10 DIM Y0(6),Y1(6),Y2(6),Y3(6),Y4(6),Y(6):DEFINT E,J
12 DEF FNY1=(5*Y0(J3+1)+8*Y1(J3+1)-Y2(J3+1))*H3+Y0(J3):
. . DEF FNY2=(Y0(J3+1)+4*Y1(J3+1)+Y2(J3+1))*H4+Y0(J3):
. . DEF FNY3=(Y0(J3+1)+3*Y2(J3+1))*H5+Y0(J3)
14 DEF FNY4=(9*Y0(J3+1)+19*Y1(J3+1)-5*Y2(J3+1)+Y3(J3+1))*H6+Y0(J3):
. . DEF FNY6=(Y0(J3+1)+3*Y1(J3+1)+3*Y2(J3+1)+Y3(J3+1))*H8+Y0(J3):
. . DEF FNY7=(2*Y1(J3+1)-Y2(J3+1)+2*Y3(J3+1))*H9+Y0(J3)
16 DEF FNY8=(251*Y0(J3+1)+646*Y1(J3+1)-264*Y2(J3+1)+106*Y3(J3+1)-19*Y4(J3+1))*H10+Y0(J3):
. . DEF FNY9=(29*Y0(J3+1)+124*Y1(J3+1)+24*Y2(J3+1)+4*Y3(J3+1)-Y4(J3+1))*H11+Y0(J3):
. . DEF FNY10=(9*Y0(J3+1)+34*Y1(J3+1)+24*Y2(J3+1)+14*Y3(J3+1)-Y4(J3+1))*H12+Y0(J3)
18 DEF FNY11=(7*Y0(J3+1)+32*Y1(J3+1)+12*Y2(J3+1)+32*Y3(J3+1)+7*Y4(J3+1))*H13+Y0(J3)
20 GOSUB 54:H0=(XE-XB)/N:PRINT"X= ";XB;"-";XE;" N=";N;" H=";H0:N1=ND+1
22 X4=XB:FOR IB=1 TO N:X0=X4:X4=XB+H0*IB:FOR J3=1 TO ND:Y0(J3)=Y(J3):NEXT
24 LOCATE 0,CSRLIN:PRINT"IB=";IB;" X=";X4;:GOSUB 40:X=X0:GOSUB 52:Y0(N1)=F
26 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=Y0(J3+1)*H+Y0(J3):Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 42
28 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=(Y0(J3+1)+Y1(J3+1))*H*.5+Y0(J3):
. . Y2(J3)=Y1(J3+1)*H2+Y0(J3):Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 42:GOSUB 44
30 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY1:Y2(J3)=FNY2:Y3(J3)=FNY3:Y(J3)=Y1(J3):NEXT:
. . GOSUB 42:GOSUB 44:GOSUB 46
32 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY4:Y2(J3)=FNY2:Y3(J3)=FNY6:Y4(J3)=FNY7:
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 42:GOSUB 44:GOSUB 46:GOSUB 48
34 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY8:Y2(J3)=FNY9:Y3(J3)=FNY10:Y4(J3)=FNY11:
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 42:GOSUB 44:GOSUB 46:GOSUB 48
36 FOR J3=ND TO 1 STEP-1:Y1(J3)=FNY8:Y2(J3)=FNY9:Y3(J3)=FNY10:
. . Y4(J3)=FNY11:Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 42:GOSUB 44:GOSUB 46:
. . GOSUB 48:J3=ND:Y4(J3)=FNY11:Y(ND)=Y4(ND)
38 GOSUB 50:NEXT IB:END
40 HM=X4-X0:H=H0*.25:H2=H0*.5:H1=H0*.75:H3=H/12:H4=H2/6:H5=H1/4:
. . H6=H/24:H8=H1/8:H9=HM/3:H10=H/720:H11=H/90:H12=H1/80:H13=HM/90:
. . X1=X0+H:X2=X0+H2:X3=X0+H1:RETURN
42 X=X1:GOSUB 52:Y1(N1)=F:RETURN
44 X=X2:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y2(J3):NEXT:GOSUB 52:Y2(N1)=F:RETURN
46 X=X3:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y3(J3):NEXT:GOSUB 52:Y3(N1)=F:RETURN
48 X=X4:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y4(J3):NEXT:GOSUB 52:Y4(N1)=F:RETURN
50 X#=X4:GOSUB 56:YY#=Y(1):LOCATE 40,CSRLIN:PRINT USING
. . "Y=##.#######^^^^ True=##.########^^^^";YY#;Y#:RETURN

52 F=100*(SIN(X)-Y(1)):RETURN
54 XB=0:XE=10:N=500:ND=1:Y(1)=0:RETURN:'h=.02
56 Y#=(SIN(X#)-.01#*(COS(X#)-EXP(-100*X#)))/1.0001#:RETURN

2.2 プログラム2.1の結果の精度
Table 2.1 Results of y' =100(sin t −y), y(0)=0
t5 points method3 points
method
Accurate
solution
10n
step=0.01step=0.02step=0.01
0.01
0.02
0.03
0.04
0.05
0.06
0.07
0.08
0.09
0.10
0.11
0.12
0.13
0.14
0.15
0.16
0.17
0.18
0.19
0.20
3.6785675
1.1352742
2.0495741
3.0177429
4.0055022
5.0001778
5.9970450
6.9943026
7.9912253
8.9874841
9.9828921
1.0977320
1.1970656
1.2962799
1.3953644
1.4943098
1.5931056
1.6917419
1.7902094
1.8884978
:
1.1305087
:
3.0164769
:
4.9999267
:
6.9942616
:
8.9874819
:
1.0977326
:
1.2962806
:
1.4943106
:
1.6917431
:
1.8884990
3.6805207
1.1354182
2.0496540
3.0177828
4.0055208
5.0001867
5.9970498
6.9943063
7.9912283
8.9874871
9.9828951
1.0977323
1.1970660
1.2962803
1.3953649
1.4943101
1.5931059
1.6917424
1.7902099
1.8884982
3.67875972
1.13528838
2.04958203
3.01774709
4.00550414
5.00017871
5.99704594
6.99430354
7.99122609
8.98748430
9.98289234
1.09773202
1.19706571
1.29628001
1.39536462
1.49430988
1.59310573
1.69174212
1.79020948
1.88849783
-03
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
. . Table 2.1 はProgram 2.1 及び著者の3点法による硬い微分方程式の解を示す。ステップ間隔0.02の5点法はステップ間隔0.01の3点法と同じ解の存在条件h=0.005を持ち、その解は3点法を2ステップ使用した解より僅かに精度が悪い。しかし、5点法は精度が良くないと結論付けるのは正しくない。何故なら、1ステップの解の差分が小さいほど解の精度は良いのであり、5点法の1ステップの解の差分y(0.02)−y(0)は3点法の最初のステップの解の差分y(0.01)−y(0)の3倍あるからである。
. . 両解法の1ステップの解の差分が同じなら5点法が3点法より約2桁精度の良い解を得る。しかし、5点法の区分幅hは3点法の半分であり、この比較は公正でない。その理由は、解法が同じでも区分幅が小さいほど解の精度は良いからである。故に、区分点数の異なった解法をすべて同じ条件で比較することはできない。しかし、Table 2.1から5点法が3点法より精度が良いといってよい。
. . Table 2.2において、ステップ幅0.2の5点法及びステップ幅0.1の3点法のt<5の範囲にわたって見られるように、1ステップの解の差分が小さければ5点法の方が3点法よりも精度が良い。しかし、t=10の近辺では前者は後者よりやや精度が悪い。h=0.1の場合は、解の存在条件はt>6.2の範囲にわたって満たされているが、ステップ幅0.4の5点法はあたかもMilne法の解であるかのごとく、精度の悪い解を示す。一方、ステップ幅0.2の3点法は未だそのような現象を示さない。
Table 2.2 Comparison of results for y' =−ty, y(0)=10
t5 points method3 points methodAccurate
solution
10n
step=0.2step=0.4step=0.1step=0.2
0.2
0.4
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.2
2.4
2.6
2.8
3.0
3.2
3.4
3.6
3.8
4.0
4.2
4.4
4.6
4.8
5.0
5.2
5.4
5.6
5.8
6.0
6.2
6.4
6.6
6.8
7.0
7.2
7.4
7.6
7.8
8.0
8.2
8.4
8.6
8.8
9.0
9.2
9.4
9.6
9.8
10.0
9.8019867
9.2311630
8.3527012
7.2614899
6.0653062
4.8675218
3.7531109
2.7803729
1.9789866
1.3533529
8.8921607
5.6134742
3.4047434
1.9841090
1.1108987
5.9760120
3.0887051
1.5338017
7.3179612
3.3545773
1.4774466
6.2519166
2.5417918
9.9286321
3.7261707
1.3435525
4.6544174
1.5491348
4.9535777
1.5217796
4.4913250
1.2734457
3.4685890
9.0755092
2.2809560
5.5062621
1.2766163
2.8423704
6.0765867
1.2472022
2.4571213
4.6453811
8.4258602
1.4657175
2.4442777
3.9057119
5.9762683
8.7508212
1.2251042
1.6381593
:
9.2311630
:
7.2614903
:
4.8675227
:
2.7803733
:
1.3533508
:
5.6133890
:
1.9839504
:
5.9740677
:
1.5320852
:
3.3431742
:
6.1933859
:
9.6927281
:
1.2681434
:
1.3573090
:
1.1355667
(exp)
6.69(-09)
:
2.06(-10)
:
-7.28(-13)
:
3.47(-14)
:
-3.68(-15)
:
6.79(-16)
:
-1.96(-16)
:
8.48(-17)
:
-5.25(-17)
:
4.56(-17)
9.8019867
9.2311630
8.3527012
7.2614894
6.0653052
4.8675203
3.7531087
2.7803702
1.9789841
1.3533506
8.8921440
5.6134635
3.4047377
1.9841076
1.1109003
5.9760425
3.0887391
1.5338328
7.3182075
3.3547555
1.4775656
6.2526530
2.5422205
9.9309967
3.7274011
1.3441613
4.6572768
1.5504139
4.9590409
1.5240036
4.4999805
1.2766615
3.4800143
9.1143482
2.2935817
5.5455442
1.2883097
2.8756873
6.1674662
1.2709271
2.5164109
4.7872358
8.7506370
1.5368828
2.5935047
4.2051071
6.5509282
9.8055567
1.4101849
1.9485392
9.8019867
9.2311630
8.3526993
7.2614827
6.0652909
4.8674970
3.7530768
2.7803323
1.9789442
1.3533131
8.8918263
5.6132221
3.4045735
1.9840091
1.1108503
5.9758529
3.0887170
1.5338806
7.3188320
3.3552786
1.4779235
6.2547845
2.5433497
9.9363431
3.7296551
1.3449844
4.6597006
1.5508344
4.9579864
1.5224336
4.4895756
1.2712722
3.4557770
9.0159480
2.2568303
5.4178759
1.2467912
2.7487145
5.8011950
1.1710647
2.2586831
4.1569938
7.2895571
1.2156665
1.9237984
2.8812736
4.0709053
5.4053022
6.71(-21)
7.75(-22)
9.80198673
9.23116344
8.35270199
7.26149030
6.06530660
4.86752228
3.75311111
2.78037290
1.97898674
1.35335283
8.89216081
5.61347500
3.40474421
1.98410974
1.11089965
5.97602198
3.08871441
1.53380989
7.31802551
3.35462628
1.47748183
6.25214775
2.54193577
9.92949522
3.72665317
1.34381028
4.65571332
1.54975396
4.95639984
1.52299797
4.49634149
1.27540685
3.47589347
9.10145896
2.28973485
5.53459867
1.28533632
2.86797709
6.14838727
1.26641655
2.50622581
4.76528183
8.70539806
1.52797740
2.57675711
4.17501738
6.49931301
9.72094942
1.39694133
1.92874985
00
00
00
00
00
00
00
00
00
00
-01
-01
-01
-01
-01
-02
-02
-02
-03
-03
-03
-04
-04
-05
-05
-05
-06
-06
-07
-07
-08
-08
-09
-10
-10
-11
-11
-12
-13
-13
-14
-15
-16
-16
-17
-18
-19
-20
-20
-21
. . しかし、3点法は安定であり、5点法は不安定であると結論付けるのは正しくない。何故なら、3点法はt=7の近傍において正確な初期値を与えて出発しても、より精度のよい解を得ることは出来ないからであり、この場合には、後で定理2.1に述べるようにtに依存するもっと厳しい解の存在条件があるからである。それはy(t0+h)>y(t0)/2が満たされなければならないという条件である。
. . Table 2.3はh=0.1 間隔の真の解と、t0が6.9より大きいところでは上記の条件が満たされないことを示す。定理2.1は区分幅hで満たされれば十分であることを示すものではなく、理想的には1ステップ区間で満たされることが望ましい。区分幅h=0.1のとき、5点法の1ステップ区間は4h=0.4であり、その間の解はt=6.0の近傍では出発値の1/10以下になるため解の精度は有効桁1桁程度であり不安定現象といわれる状態になっていく。3点法の1ステップ区間は2h=0.2であるから、その間の解は出発値の1/4以上あるため解の精度は有効桁3桁程ある。5点法で1ステップの解が出発値の1/4程度なのはt=3.2の近傍であり、解の精度は有効桁4桁である。いわゆる高次解法の不安定現象は著者の解法では単なる区分幅選定の不適当によるものであり、高次解法が不安定なのではない。3点法でも1ステップ区間が0.3、即ち、h=0.15であるとt=8の近傍で不安定現象といわれる状態が見られる。Runge-K法でも同様であり、微分方程式の解によるが固定区分幅解法である限りこの現象は生ずる。

Table 2.3
taccurate yexp
6.0
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
7.0
7.1
7.2
1.52299797
8.31670729
4.49634149
2.40671954
1.27540685
6.69158609
3.47589347
1.78755544
9.10145896
4.58795947
2.28973485
1.13137839
5.53459867
-07
-08
-08
-08
-08
-09
-09
-09
-10
-10
-10
-10
-11

. .

[定理 2.1]. . 微分方程式y' =f(y,t)の数式解が分かっているなら数値解の存在条件は次のようになる。

Eq.(2.2j)
[証明]. . 定理 1.4の証明中における(1.14)は次のように表せる。
Eq.(2.3j)
従って、定理 1.4のM=hは積分演算子のノルムである。f(y,t)が任意の未知関数ならMは定理 1.1の証明中の(1.7)を満たす最小の値であるが、f(y,t)が既知なら次の(2.3)を満たす最小値でなければならない。何故なら、f(y0,t0)は固定点であり、f(y,t)が反復修正されるからである。
|f(y(a),a)(t−t0)|M|f(y,t)|(t0<a<t)(2.3)
故に、Mは |y(t)−y(t0)|=M|y' (t)| を満たさねばならない。[証明終]

. . 微分方程式及び数値解法の次数により、区分幅がこの条件を満たすだけでは十分でない場合もある。十分な精度を得るためには理想的には1ステップ幅がこの条件を満たすことが望ましい。
. . 微分方程式 y' =−ty 及び t>t0の場合、y(t)<y(t0)であるから(2.2)は次のようになる。

−y(t)+y(t0)<y(t). .y(t)>y(t0)/2
h=0.1の場合、この条件はTable 2.3に示すようにt06.9の範囲にまでは満たされない。
. . 微分方程式 y' =100(sin t −y) 及び t>t00の場合には、y(t0)<y(t)<sin tであるから(2.2)は次のようになる。
y(t)−y(t0)<sin t −y(t). .y(t)<{y(t0)+sin t}/2
この条件はy(t0)=0において最も厳しいけれどもTable 2.1の真の解からhが0.01でも満たされている。
. . 定理 1.4 はf(y(a),a)がf(y,t0+h)に殆ど等しいことが必要である。一方、定理 2.1 はその条件を必要としない。それ故、より正確な解の存在条件を与える。しかし、解が既知であることを必要とする。従って、解の存在条件を見積もるためには使えないが、異常解の原因の調査、即ち、区分幅やステップ幅の適否を得られた数値解を使用して検討するために役に立つ。

2.3 可変刻み3分点法
. . 硬い微分方程式(1.16)は全範囲にわたって100h<1なる条件を必要とする。しかし、微分係数dt/dyが無視し得ない範囲にまで正確な解を得るためにはその条件は十分ではない。t=0の近傍ではその条件は(1.17)で表されるべきであり、正確な解を得ることは非常に厳しい。硬い微分方程式(1.18)もまた厳しい条件h<0.000998を必要とし、t=0 の近傍では、他の範囲における解と同じ程度の精度の解が要求されるとき更に厳しいものとなる。しかし、その条件は t と y' の関係が明示されていないので得られない。
. . 著者の解法は区分幅の条件を計算することなく可変ピッチ法を用いて正確な解を得ることが出来る。その解法は極めて簡単である。何故なら、(1.2)の3回繰り返される手順[3]は適当な条件を検出することの出来るデータを与えるからである。これらを r1, r2 及び r3で表すと、 r1 と r2の差はNewtonの補間公式のおよその剰余項であり、r1 と r3の差は手順[3]により1回修正された剰余項である。解が4次より低次の多項式であるか区分幅hに依存して無視し得る剰余項を持つ場合を除いて手順[3]をこれ以上繰り返すのは演算子法の理論上意味がない。故に、r2 と r3の差は最初に近似された剰余項の誤差であるといえる。もしこれが無視できないなら区分幅hは適当ではない。従って、適当な区分幅は次に示す手順により見積もられる。

(1). .|r2−r3| が無視できないならステップ幅hを半分にする。
(2). .|r2−r3| が無視できるなら収束である。そして
(3). .|r1−r3| が無視できて、偶数番目のステップなら次の2ステップを1ステップに結合する、
. . .従って、ステップ幅は直前の2倍になる。

Program 2.2
10 DIM Y0(6),Y1(6),Y2(6),Y(6):DEFINT E,J
12 DEF FNY1=(5*Y0(J3+1)+8*Y1(J3+1)-Y2(J3+1))*H3+
. . Y0(J3):DEF FNY2=(Y0(J3+1)+4*Y1(J3+1)+Y2(J3+1))
. . *H4+Y0(J3)
14 RP=16777216#:RM=2/RP
16 GOSUB 58:H0=(XE-XB)/N:PRINT"X= ";XB;"-";XE;
. . " N=";N;" H=";H0:N1=ND+1
18 EE=1:XL=XB:X=XB:GOSUB 48:FOR IB=1 TO N:ES=1:
. . XI=XL:XL=XB+H0*IB:X0=XI
20 WHILE 2:H1=H0/EE:EB=ES:WHILE EB=<EE:
. . X2=XI+H1*EB:IF EB=EE THEN X2=XL
22 LOCATE 0,CSRLIN:PRINT"IB=";IB;" EB=";EB;
. . " EE=";EE;" X=";X2;:GOSUB 46
24 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=Y0(J3+1)*H+Y0(J3):
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 50
26 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=(Y0(J3+1)+Y1(J3+1))*H*
. . .5+Y0(J3):Y2(J3)=Y1(J3+1)*H2+Y0(J3):
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 50:GOSUB 52
28 IF ABS(Y2(ND))<1 THEN RA=RP ELSE RA=1
30 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY1:Y2(J3)=FNY2:
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 50:GOSUB 52
32 R1=Y(ND)*RA
34 FOR J3=ND TO 1 STEP-1:Y1(J3)=FNY1:Y2(J3)=FNY2
. . :Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 50:GOSUB 52
36 R2=Y(ND)*RA:J3=ND:Y2(J3)=FNY2:Y(J3)=Y2(J3):
. . R3=Y(ND)*RA
38 RA=RM*ABS(R3):IF ABS(R2-R3)<RA THEN
. . GOSUB 54:X=X2:GOSUB 48:X0=X2:GOSUB 42 ELSE
. . IF EE<&H4000 THEN EE=EE*2:ES=EB*2-1:EB=EE+1
. . ELSE PRINT"EE>&h4000":END
40 EB=EB+1:WEND:IF EB>EE+1 THEN WEND ELSE
. . NEXT IB:END
42 IF ABS(R1-R3)<RA THEN IF EE>1 AND(EB MOD 2=0)
. . THEN EE=EE\2:ES=EB\2+1:IF ES=<EE THEN EB=EE+1
44 RETURN
46 H2=X2-X0:H=H1*.5:H3=H/12:H4=H2/6:X1=X0+H:
. . RETURN
48 GOSUB 56:Y0(N1)=F:FOR J3=1 TO ND:Y0(J3)=Y(J3)
. . :NEXT:RETURN
50 X=X1:GOSUB 56:Y1(N1)=F:RETURN
52 X=X2:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y2(J3):NEXT:
. . GOSUB 56:Y2(N1)=F:RETURN
54 X#=X2:GOSUB 60:YY#=Y(1):LOCATE 40,CSRLIN:PRINT
. . USING"Y=##.#######^^^^ True=##.########^^^^";
. . YY#;Y#:RETURN

56 F=100*(SIN(X)-Y(1)):RETURN
58 XB=0:XE=50:N=500:ND=1:Y(1)=0:RETURN
60 Y#=(SIN(X#)-.01#*(COS(X#)-EXP(-100*X#)))/
. . 1.0001#:RETURN
[Note] Y(k+1)=y(k), ND=n-th order.
N=the number of equidistances between XB to XE.

. . 上記の手順(3)で偶数番目のステップのとき、次の2ステップを結合する理由は二つある。その一つは2分割される前のステップ幅を正確に復元するためである。もう一つはある一区間で分割と結合を2安定的に繰り返すのを防ぐためである。
. . n階の微分方程式の場合には、r1, r2 及び r3は3回繰り返されるy(n−1)の値である。その他のy(n−2) から y 迄の値は y(n−1)に関する1階の微分方程式の右辺の関数を計算するパラメータである。従って、これらは2回修正される。
. . Program 2.2 はBASICによる可変ピッチ解法を示す。38行は上記手順の(1)と(2)であり、42行は手順(3)である。28行は、(1.2)の手順[2]において |y2|<1 の場合に、r1, r2 及び r3の差の計算で指数部のアンダーフローを避けるためにこれらを 224倍する。20行の"WHILE 2"は無限繰返しであり、この繰返しは40行の"ELSE"で終わる。
. . 56行と58行は(1.16)の微分方程式を解くための副プログラムであり、Table 2.4 は解の一部を示す。基本ステップ間隔は等間隔であり、全積分範囲[0,50]を500に区分することを指定しているから2h=0.1 より大きくはならない。これら等間隔点における解のみを必要とするなら54行の先頭に"IF EB<EE THEN RETURN ELSE "を付ければよい。

2.4 可変刻み3分点法の数値解
Table 2.4 Solution of y' =100(sin t −y), y(0)=0
by the variable pitch method.
IBEBEEt (10n)yAccurate y10n
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
1
2
3
14
8
24
13
32
17
15
16
1
2
5
10
6
16
512
512
512
512
256
256
128
128
64
16
16
16
16
32
32
16
16
1.95312(-4)
3.90625(-4)
5.85937(-4)
2.73438(-3)
0.003125
0.009375
0.0101563
0.025
0.0265625
0.09375
0.1
0.10625
0.1125
0.115625
0.13125
0.1375
0.2
1.8949914
7.5310159
1.6835715
3.4197359
4.4115592
3.2910295
3.7779736
1.5819790
1.7263290
8.3649129
8.9874841
9.6097231
1.0231596
1.0542386
1.2094744
1.2714882
1.8884976
1.89499145
7.53101618
1.68357167
3.41973592
4.41155928
3.29102951
3.77797369
1.58197891
1.72632887
8.36491276
8.98748430
9.60972308
1.02315963
1.05423863
1.20947437
1.27148822
1.88849783
-6
-6
-5
-4
-4
-3
-3
-2
-2
-2
-2
-2
-1
-1
-1
-1
-1
. . Program 2.2 の58行はこの微分方程式をステップ間隔2h=0.1で解くことを要求しているが、このステップ間隔は(1.17)の条件を満たしていないので解は収束しない。1ステップ間隔が512に分割されたとき、点t=0.1/512において最初の解が収束する。14番目のステップの後ステップ間隔は結合されて 0.1/256 になる。14番目のステップは256分割では7番目のステップになる。24ステップの後、ステップ幅は結合されて 0.1/128 になる。24ステップは128分割では12ステップになる。このようにして基本分割の最初の分割点である t=0.1 の近傍ではステップ間隔は16分割となる。その後、ステップ間隔は16又は32分割で進行する。何故なら、そのステップ間隔は条件 h<0.01 を十分に満たしているが、8分割では単精度の解を得るのに十分でないからである。
. . 微分方程式(2.4)も硬い微分方程式であり条件 h<0.000998を必要とする。しかし、t=0 の近傍で単精度の正確な解を得るためにはこの条件は十分ではなく、十分な条件は得られない。Program 2.2 はその条件を使用せずに、区間幅 0.1 による解を要求する次の副プログラムを使用して正確な解を得ることができる。Table 2.5 と 2.6 はその結果を示す。

y" +1001y' +1000y=0,y1(0)=1, y1' (0)=998,y2(0)=0, y2' (0)=−999(2.4)
56 F=-1001*Y(2)-1000*Y(1):RETURN
58 XB=0:XE=5:N=50:ND=2:Y(2)=998:Y(1)=1:RETURN
60 Y#=2*EXP(-X#)-EXP(-1000*X#):RETURN
:' For y2
:' Y(2)=-999:Y(1)=0
:' Y#=-EXP(-X#)+EXP(-1000*X#)

. . 上記副プログラムの58行はこの微分方程式をステップ間隔 2h=0.1 で解くことを要求しているけれども、この区間幅では解は収束しない。このステップ区間が1024に分割されたとき、t=0.1/1024 において最初に解が収束する。21番目のステップは収束しないので2分割される。その最初のステップは 2048 ステップ中の41番目のステップとなる。 127 番目のステップは収束しないので2分割される。その最初のステップは 4096 ステップ中の 253 番目のステップとなる。 4096 ステップ中の 260 番目のステップの後、 2048 ステップ中の 148 番目のステップの後、 1024 ステップ中の 104 番目のステップの後等々においてステップ区間は結合されて直前の区間の2倍となる。このようにして、ステップ間隔は t=0.1 の近傍及びそれ以降では約 0.1/64 となる。Table 2.6 は解 y2が同様にして得られることを示す。
Table 2.5 Results of y1(0)=1, y1' (0)=998
IBEBEEty1Accurate10n
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
1
41
253
131
75
53
35
23
55
64
32
128
16
64
64
64
64
64
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
1024
2048
4096
2048
1024
512
256
128
64
64
32
128
16
64
64
64
64
64
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
9.765(-5)
2.001(-3)
6.176(-3)
6.396(-3)
7.324(-3)
0.0103516
0.0136719
0.0179687
0.0859375
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
1.0928441
1.8609290
1.9856073
1.9855803
1.9847459
1.9793717
1.9728411
1.9643834
1.8353033
1.8096751
1.6374615
1.4816370
1.3406407
1.2130615
1.0976236
9.9317110
8.9865828
8.1313980
7.3575932
6.6574252
6.0238856
5.4506361
4.9319416
4.4626060
4.0379316
3.6536717
3.3059785
2.9913738
1.09284408
1.86092888
1.98560741
1.98558045
1.98474570
1.97937172
1.97284117
1.96438344
1.83530317
1.80967483
1.63746150
1.48163642
1.34064008
1.21306132
1.09762325
9.93170619
8.98657918
8.13139290
7.35758882
6.65742152
6.02388395
5.45063547
4.93193940
4.46260320
4.03793026
3.65367031
3.30597753
2.99137246
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
Table 2.6 Results of y2(0)=0, y2' (0)=−999
IBEBEEty2Accurate10n
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
1
43
281
146
81
57
36
24
15
29
32
32
128
16
64
32
64
64
128
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
1024
2048
4096
2048
1024
512
256
128
64
32
32
32
128
16
64
32
64
64
128
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
9.765(-5)
2.099(-3)
6.860(-3)
7.128(-3)
7.910(-3)
0.0111328
0.0140625
0.01875
0.0234375
0.090625
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
-9.2941724
-8.7539840
-9.9211478
-9.9209505
-9.9175429
-9.8891443
-9.8603523
-9.8142475
-9.7683501
-9.1336042
-9.0483761
-8.1873089
-7.4081856
-6.7032045
-6.0653090
-5.4881197
-4.9658567
-4.4932920
-4.0656993
-3.6787966
-3.3287126
-3.0119428
-2.7253181
-2.4659708
-2.2313030
-2.0189658
-1.8268359
-1.6529892
-1.4956869
-9.29417319
-8.75398332
-9.92114582
-9.92094848
-9.91754049
-9.88914303
-9.86035133
-9.81424680
-9.76835025
-9.13360154
-9.04837417
-8.18730751
-7.40818212
-6.70320042
-6.06530660
-5.48811623
-4.96585310
-4.49328959
-4.06569645
-3.67879441
-3.32871076
-3.01194198
-2.72531774
-2.46596970
-2.23130160
-2.01896513
-1.82683515
-1.65298876
-1.49568623
-02
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01

Table 2.7 y' =−ty, y(0)=10, basic H=0.1
IBEBEEtyAccurate10n
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
25
30
35
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
8
8
8
8
8
16
16
16
16
16
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
8
8
8
8
8
16
16
16
16
16
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
9.0
10.0
11.0
12.0
13.0
9.9501247
9.8019867
9.5599747
9.2311630
8.8249683
8.3527012
7.8270445
7.2614894
6.6697669
6.0653052
5.4607425
4.8675208
4.2955723
3.7531102
3.2465239
2.7803721
2.3574600
1.9789861
1.6447442
1.3533524
4.3936917
1.1108992
2.1874905
3.3546255
3.7266538
1.5229992
2.2897394
1.2664200
2.5767636
1.9287552
5.3111059
5.3802019
2.0050166
9.95012479
9.80198673
9.55997478
9.23116344
8.82496903
8.35270199
7.82704545
7.26149030
6.66976789
6.06530660
5.46074412
4.86752228
4.29557318
3.75311111
3.24652467
2.78037290
2.35746057
1.97898674
1.64474464
1.35335283
4.39369336
1.11089965
2.18749112
3.35462628
3.72665317
1.52299797
2.28973485
1.26641655
2.57675711
1.92874985
5.31109225
5.38018616
2.00500878
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
-01
-01
-02
-03
-05
-07
-10
-13
-17
-21
-26
-31
-36
. . Table 2.7 は区間幅 2h=0.1 で解いた微分方程式 y' =−ty, y(0)=10 の解を示す。この区分幅hは解の存在条件を十分に満たしているが、t=1.2 における解はTable 2.2のstep=0.1 の3点法の欄に示すように、正確な解とは 2×10−7の違いがある。従って、t=1.2 における解は半分のステップ幅による2ステップで求められている。t=10 の近傍では解は 0.1/16 のステップ幅の16ステップにより得られ、有効桁6桁の精度を持っている。
. . このように、この解法は区間幅hの条件を見積もることなしに安定にして正確な解を得る。しかし、解がインパルス応答より速やかに減衰する場合及び緩やかに増加する場合は、従来の解法と同様に、零から遠く離れた点までの範囲に渡って解を得ることはできない。

2.5 可変刻み5分点法
. . 著者の5分点解法は(2.1)に示されており、手順[5]のy4は3回修正される。これらの値をr1, r2, r3で表せば、解の収束及び適当な区分幅hは可変刻み3分点法と同様な方法で決定される。

[1] |r2−r3| が無視できないなら、ステップ幅 4h を2分割する。
[2] |r2−r3| が無視できるなら解は収束である。そのとき、
[3] |r1−r3| が無視できて、偶数番目のステップなら、次の2ステップを結合する。
. .従って、ステップ幅は直前のステップ幅の2倍になる。

. . 従って、可変刻み幅のプログラムは Program 2.2 にある繰り返し文を Program 2.1 に付け加えることにより構成される。そのプログラムは Program 2.3 に示されている。収束の条件は繰り返された値の差が零から最小位2bit迄の違いであることであり、二つのステップ区間を結合する条件はその差が零から最小位bitの違いであることである。これらの条件は多くの試行の結果決定された。
. . 66行と68行は与えられた微分方程式を解くための副プログラムである。基本ステップ幅は等間隔であり、全範囲[0, 13]を130に分割することが要求されているから、基本ステップ幅は 4h=0.1 より大きくはならない。これらの等間隔点における解のみが必要なら64行の先頭に"IF EB<EE THEN RETURN ELSE "を付け加えればよい。

Program 2.3
10 DIM Y0(6),Y1(6),Y2(6),Y3(6),Y4(6),Y(6):DEFINT E,J
12 DEF FNY1=(5*Y0(J3+1)+8*Y1(J3+1)-Y2(J3+1))*H3+Y0(J3): DEF FNY2=(Y0(J3+1)+4*
. . Y1(J3+1)+Y2(J3+1))*H4+Y0(J3): DEF FNY3=(Y0(J3+1)+3*Y2(J3+1))*H5+Y0(J3)
14 DEF FNY4=(9*Y0(J3+1)+19*Y1(J3+1)-5*Y2(J3+1)+Y3(J3+1))*H6+Y0(J3):
. . DEF FNY6=(Y0(J3+1)+3*Y1(J3+1)+3*Y2(J3+1)+Y3(J3+1))*H8+Y0(J3):
. . DEF FNY7=(2*Y1(J3+1)-Y2(J3+1)+2*Y3(J3+1))*H9+Y0(J3):'fny5=fny2
16 DEF FNY8=(251*Y0(J3+1)+646*Y1(J3+1)-264*Y2(J3+1)+106*Y3(J3+1)-19*Y4(J3+1))*
. . H10+Y0(J3): DEF FNY9=(29*Y0(J3+1)+124*Y1(J3+1)+24*Y2(J3+1)+4*Y3(J3+1)-
. . Y4(J3+1))*H11+Y0(J3): DEF FNY10=(9*Y0(J3+1)+34*Y1(J3+1)+24*Y2(J3+1)+14*
. . Y3(J3+1)-Y4(J3+1))*H12+Y0(J3)
18 DEF FNY11=(7*Y0(J3+1)+32*Y1(J3+1)+12*Y2(J3+1)+32*Y3(J3+1)+7*Y4(J3+1))*H13+
. . Y0(J3):RP=16777216#:RM=4/RP
20 GOSUB 68:H0=(XE-XB)/N:PRINT"X= ";XB;"-";XE;" N=";N;" H=";H0:N1=ND+1
22 EE=1:XL=XB:X=XB:GOSUB 54:FOR IB=1 TO N:ES=1:XI=XL:XL=XB+H0*IB:X0=XI
24 WHILE 2:HE=H0/EE:EB=ES:WHILE EB=<EE:X4=XI+HE*EB:IF EB=EE THEN X4=XL
26 LOCATE 0,CSRLIN:PRINT"IB=";IB;" EB=";EB;" EE=";EE;" X=";X4;:GOSUB 52
28 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=Y0(J3+1)*H+Y0(J3):Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 56
30 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=(Y0(J3+1)+Y1(J3+1))*H*.5+Y0(J3):Y2(J3)=Y1(J3+1)*H2+
. . Y0(J3):Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 56:GOSUB 58
32 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY1:Y2(J3)=FNY2:Y3(J3)=FNY3:Y(J3)=Y1(J3):NEXT:
. . GOSUB 56:GOSUB 58:GOSUB 60
34 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY4:Y2(J3)=FNY2:Y3(J3)=FNY6:Y4(J3)=FNY7:Y(J3)=Y1(J3)
. . :NEXT:GOSUB 56:GOSUB 58:GOSUB 60:GOSUB 62
36 IF ABS(Y4(ND))<1 THEN RA=RP ELSE RA=1
38 FOR J3=1 TO ND:Y1(J3)=FNY8:Y2(J3)=FNY9:Y3(J3)=FNY10:Y4(J3)=FNY11:Y(J3)=
. . Y1(J3):NEXT:GOSUB 56:GOSUB 58:GOSUB 60:GOSUB 62:R1=Y(ND)*RA
40 FOR J3=ND TO 1 STEP-1:Y1(J3)=FNY8:Y2(J3)=FNY9:Y3(J3)=FNY10:Y4(J3)=FNY11:
. . Y(J3)=Y1(J3):NEXT:GOSUB 56:GOSUB 58:GOSUB 60:GOSUB 62:R2=Y(ND)*RA
42 J3=ND:Y4(J3)=FNY11:Y(J3)=Y4(J3):R3=Y(ND)*RA:RA=RM*ABS(R3)
44 IF ABS(R2-R3)<RA THEN GOSUB 64:X=X4:GOSUB 54:X0=X4:GOSUB 48 ELSE
. . IF EE<&H4000 THEN EE=EE*2:ES=EB*2-1:EB=EE+1 ELSE PRINT"EE>&h4000":END
46 EB=EB+1:WEND:IF EB>EE+1 THEN WEND ELSE NEXT IB:END
48 IF ABS(R1-R3)*2<RA THEN IF EE>1 AND(EB MOD 2=0)THEN EE=EE\2:ES=EB\2+1:
. . IF ES=<EE THEN EB=EE+1
50 RETURN
52 HM=X4-X0:H=HE*.25:H2=HE*.5:H1=HE*.75:H3=H/12:H4=H2/6:H5=H1/4:H6=H/24:
. . H8=H1/8:H9=HM/3:H10=H/720:H11=H/90:H12=H1/80:H13=HM/90:X1=X0+H:X2=X0+H2:
. . X3=X0+H1:RETURN
54 GOSUB 66:Y0(N1)=F:FOR J3=1 TO ND:Y0(J3)=Y(J3):NEXT:RETURN
56 X=X1:GOSUB 66:Y1(N1)=F:RETURN
58 X=X2:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y2(J3):NEXT:GOSUB 66:Y2(N1)=F:RETURN
60 X=X3:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y3(J3):NEXT:GOSUB 66:Y3(N1)=F:RETURN
62 X=X4:FOR J3=1 TO ND:Y(J3)=Y4(J3):NEXT:GOSUB 66:Y4(N1)=F:RETURN
64 X#=X4:GOSUB 70:YY#=Y(1):LOCATE 40,CSRLIN:PRINT USING
. . "Y=##.#######^^^^ True=##.########^^^^";YY#;Y#:RETURN

66 F=-X*Y(1):RETURN
68 XB=0:XE=13:N=130:ND=1:Y(1)=10:RETURN
70 Y#=10*EXP(-X#*X#*.5):RETURN
[Note] Y(k+1)=y(k), ND=n-th order, N=the number of equidistances between XB to XE.

2.6 可変刻み5分点法の数値解
. . 上記の副プログラムで与えられた微分方程式の解は Table 2.8 に示されている。同表には精度の比較のために3分点法の解も載せられている。解の値には違いはないけれども与えられた区分幅の細分割数が少ない点で5分点法が優れている。5分点法はステップ幅 4h であるが、3分点法はステップ幅 2h である。従って、ステップ幅が3分点法の2倍であれば両解法は同じhの値となる。しかし、同表は5分点法のステップ幅は t=3.0 より大きなtの辺りでは3分点法のステップ幅の4倍になることを示している。これは5分点法が3分点法より精度が良いことを示してる。

Table 2.8. . y' = −ty, y(0)=10, basic H=0.1
5 points method3 points method
IBEBEEtyAccurate yexpIBEBEEty
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
25
30
35
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
4
4
4
4
4
4
8
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
4
4
4
4
4
4
8
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
9.0
10.0
11.0
12.0
13.0
9.9501247
9.8019867
9.5599747
9.2311630
8.8249683
8.3527012
7.8270445
7.2614894
6.6697669
6.0653057
5.4607434
4.8675218
4.2955728
3.7531106
3.2465243
2.7803726
2.3574603
1.9789865
1.6447445
1.3533527
4.3936929
1.1108997
2.1874912
3.3546258
3.7266531
1.5229985
2.2897369
1.2664183
2.5767609
1.9287527
5.3111016
5.3801972
2.0050135
9.95012479
9.80198673
9.55997478
9.23116344
8.82496903
8.35270199
7.82704545
7.26149030
6.66976789
6.06530660
5.46074412
4.86752228
4.29557318
3.75311111
3.24652467
2.78037290
2.35746057
1.97898674
1.64474464
1.35335283
4.39369336
1.11089965
2.18749112
3.35462628
3.72665317
1.52299797
2.28973485
1.26641655
2.57675711
1.92874985
5.31109225
5.38018616
2.00500878
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
-01
-01
-02
-03
-05
-07
-10
-13
-17
-21
-26
-31
-36
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
25
30
35
40
50
60
70
80
90
100
110
120
130
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
8
8
8
8
8
16
16
16
16
16
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
2
4
4
4
8
8
8
8
8
16
16
16
16
16
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
9.0
10.0
11.0
12.0
13.0
9.9501247
9.8019867
9.5599747
9.2311630
8.8249683
8.3527012
7.8270445
7.2614894
6.6697669
6.0653052
5.4607425
4.8675208
4.2955723
3.7531102
3.2465239
2.7803721
2.3574600
1.9789861
1.6447442
1.3533524
4.3936917
1.1108992
2.1874905
3.3546255
3.7266538
1.5229992
2.2897394
1.2664200
2.5767636
1.9287552
5.3111059
5.3802019
2.0050166

. . Table 2.9 は次の副プログラムで示される硬い微分方程式の解を示す。この場合は、5分点法のステップ幅は t=0 の近傍では3分点法のステップ幅の8倍ある。これは、硬い微分方程式はより大きな区分幅hで解きたいなら高次解法で解かねばならないことを示す。但し、hは第1.5節で述べた解の存在条件を満たしていなければならない。
. . 第2.2節で述べた固定刻み幅解法の場合には5分点法は3分点法より僅かに解の精度が悪かった。その理由はhの値が大きく、解の存在のための臨界条件に近かったことにある。Table 2.9 はhの値がもっと小さく、約 0.1/64 であれば、5分点法の解の精度が3分点法より良いことを示す。

66 F=100*(SIN(X)-Y(1)):RETURN
68 XB=0:XE=50:N=500:ND=1:Y(1)=0:RETURN
70 Y#=(SIN(X#)-.01#*(COS(X#)-EXP(-100*X#)))/1.0001#:RETURN

Table 2.9 . .Solution of . .y' =100(sin t −y), y(0)=0, basic H=0.1.
5 points method3 points method
IBEBEEtyAccurate yexpIBEBEEt(10n)yexp
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1
2
3
4
3
4
5
6
7
8
9
10
6
7
8
9
10
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
8
8
8
8
8
8
8
8
64
64
64
64
32
32
32
32
32
32
32
32
16
16
16
16
16
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
8
0.0015625
0.003125
0.0046875
0.00625
0.009375
0.0125
0.015625
0.01875
0.021875
0.025
0.028125
0.03125
0.0375
0.04375
0.05
0.05625
0.0625
0.075
0.0875
0.1
0.1125
0.125
0.1375
0.15
0.1625
0.175
0.1875
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1595325
4.4115595
9.4533840
1.6026088
3.2910297
5.3649675
7.7209268
1.0283181
1.2996316
1.5819788
1.8723922
2.1686995
2.7730646
3.3868104
4.0055037
4.6267595
5.2492894
6.4956851
7.7420481
8.9874841
1.0231596
1.1474132
1.2714882
1.3953647
1.5190233
1.6424446
1.7656091
1.8884978
2.8593826
3.8016972
4.7060263
5.5633348
6.3650554
7.1031797
7.7703309
8.3598429
1.15953252
4.41155928
9.45338329
1.60260869
3.29102951
5.36496733
7.72092668
1.02831811
1.29963169
1.58197891
1.87239224
2.16869970
2.77306478
3.38681073
4.00550414
4.62675988
5.24928980
6.49568572
7.74204870
8.98748430
1.02315963
1.14741320
1.27148822
1.39536477
1.51902335
1.64244460
1.76560908
1.88849783
2.85938259
3.80169721
4.70602653
5.56333504
6.36505606
7.10318000
7.77033129
8.35984363
-04
-04
-04
-03
-03
-03
-03
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
2
2
2
2
2
3
4
5
6
7
8
9
10
1
2
3
14
8
24
13
24
28
32
18
20
24
28
16
18
20
12
14
16
2
8
6
8
10
12
14
16
32
32
32
16
16
32
32
16
512
512
512
512
256
256
128
128
128
128
64
64
64
64
32
32
32
16
16
16
16
32
16
16
16
16
16
16
32
32
32
16
16
32
32
16
1.953(-4)
3.906(-4)
5.859(-4)
2.734(-3)
0.003125
0.009375
0.0101563
0.01875
0.021875
0.025
0.028125
0.03125
0.0375
0.04375
0.05
0.05625
0.0625
0.075
0.0875
0.1
0.1125
0.125
0.1375
0.15
0.1625
0.175
0.1875
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.8949914
7.5310159
1.6835715
3.4197359
4.4115592
3.2910295
3.7779736
1.0283181
1.2996317
1.5819790
1.8723924
2.1686997
2.7730649
3.3868108
4.0055040
4.6267599
5.2492898
6.4956859
7.7420488
8.9874841
1.0231596
1.1474132
1.2714882
1.3953647
1.5190233
1.6424444
1.7656089
1.8884976
2.8593826
3.8016969
4.7060263
5.5633348
6.3650554
7.1031797
7.7703309
8.3598435
-06
-06
-05
-04
-04
-03
-03
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-02
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01

. . Table 2.10 は次の副プログラムに示される硬い微分方程式の解を示す。この場合にも、5分点法は t=0 の辺りでは3分点法の8倍のステップ幅である。これも又、硬い微分方程式をより大きな区分幅hで解きたいなら高次解法で解かねばならないことを示す。
. . これらの例は数値解法は常に固定区分幅の固定次数解法を使用したいという考えは正しくないことを示す。それは可変区分幅の可変次数多項式を用いる方法であるべきである。著者の演算子法はそのような解法を導くことができ、それは後で示す。

66 F=-1001*Y(2)-1000*Y(1):RETURN
68 XB=0:XE=5:N=50:ND=2:Y(1)=1:Y(2)=998:RETURN
70 Y#=2*EXP(-X#)-EXP(-1000*X#):RETURN

Table 2.10 . .y" +1001y' +1000y=0, y(0)=1, y' (0)=998, basic H=0.1.
5 points method3 points method
IBEBEEt(10n)yAccurate yexpIBEBEEt(10n)y
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
1
2
3
4
5
36
19
30
16
22
12
16
9
14
29
32
32
32
32
64
64
64
32
64
64
64
64
32
32
32
32
32
32
32
32
64
512
512
512
512
512
512
256
256
128
128
64
64
32
32
64
64
32
32
32
64
64
64
32
64
64
64
64
32
32
32
32
32
32
32
32
64
1.953(-4)
3.906(-4)
5.859(-4)
7.812(-4)
9.765(-4)
7.031(-3)
7.421(-3)
0.0117188
0.0125
0.0171875
0.01875
0.025
0.028125
0.04375
0.0453125
0.05
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
2.0
1.1770319
1.3225851
1.4422448
1.5406048
1.6214445
1.9851032
1.9846134
1.9766912
1.9751520
1.9659189
1.9628496
1.9506202
1.9445339
1.9143869
1.9113979
1.9024594
1.8096752
1.6374617
1.4816371
1.3406409
1.2130620
1.0976241
9.9317122
8.9865839
8.1313986
7.3575944
6.6574264
6.0238880
5.4506403
4.9319440
4.4626072
4.0379336
3.6536735
3.3059800
2.9913747
2.7067077
1.17703185
1.32258506
1.44224466
1.54060475
1.62144438
1.98510300
1.98461317
1.97669115
1.97515187
1.96591869
1.96284937
1.95061982
1.94453365
1.91438645
1.91139756
1.90245885
1.80967483
1.63746150
1.48163642
1.34064008
1.21306132
1.09762325
9.93170619
8.98657918
8.13139290
7.35758882
6.65742152
6.02388395
5.45063547
4.93193940
4.46260320
4.03793026
3.65367031
3.30597753
2.99137246
2.70670566
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
+00
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
-01
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
1
41
253
131
148
75
76
60
64
44
24
16
18
14
15
32
64
32
128
16
64
64
64
64
64
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
64
1024
2048
4096
2048
2048
1024
1024
512
512
256
128
64
64
32
32
64
64
32
128
16
64
64
64
64
64
64
32
64
32
64
128
64
64
64
64
64
9.765(-5)
2.001(-3)
6.176(-3)
6.396(-3)
7.226(-3)
7.324(-3)
7.421(-3)
0.0117188
0.0125
0.0171875
0.01875
0.025
0.028125
0.04375
0.046875
0.05
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
1.7
1.8
1.9
2.0
1.0928441
1.8609290
1.9856073
1.9855803
1.9848721
1.9847459
1.9846133
1.9766912
1.9751519
1.9659187
1.9628493
1.9506197
1.9445336
1.9143865
1.9084134
1.9024590
1.8096751
1.6374615
1.4816370
1.3406407
1.2130615
1.0976236
9.9317110
8.9865828
8.1313980
7.3575932
6.6574252
6.0238856
5.4506361
4.9319416
4.4626060
4.0379316
3.6536717
3.3059785
2.9913738
2.7067062

次 2.7 微分方程式の数値解法による定積分 へ